京都のお寺(宝泉寺)で3泊4日の座禅修行を体験してみた

京都の宝泉寺というお寺で泊まり込みで座禅修行をしてきました。

今回はその時の話をシェアしたいと思います。

修行中の一日の日程などを詳しく教えます!

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京都の宝泉寺で泊まり込みの座禅修行に参加してみた

私は修行僧ではありませんし、出家もしません。

こんにちは!

くるくるです。

2016年の話ですが、京都のお寺で泊まり込みの座禅修行に参加してきました。

場所は京都にある宝泉寺というお寺です。

これを言うと、出家するの?と聞かれますが、全くそのつもりはありません!笑

私は修行僧ではなく、煩悩にまみれた一般人です。

(煩悩まみれのお坊さんもいますが 笑)

なぜ座禅修行に行こうと思ったのか

急に何もやることのない期間が一週間ほどできたので、何か新しいことをしてみようと思い、いろいろ探した結果、座禅修行にたどり着きました 笑

私は自分に甘く常にダラダラしているので、それを少しでも改善できればいいなと思ったのも、初めて座禅修行に参加しようと思った大きな理由の一つです。

誰でも参加出来る座禅修行なんてあるのか?と半信半疑で探してみたところ、数個ほどありました。

しかし、一日の修行体験で5000円ぐらいするところが多く、ちょっと高いなあという印象を抱きました。

また、どのお寺も基本的には一日だけで、一般人が泊まり込みで修行出来る場所はほとんどありませんでした。

しかしそんな中、京都にある宝泉寺というお寺は、泊まり込みの修行を受け入れており、かつ値段も良心的だったので、宝泉寺に座禅修行体験をしに行きました。

ちなみに私が参加したのは三泊四日です。

基本は三泊四日からですが、頼めば二泊三日からも行けるみたいです。

座禅修行体験の修行中の生活

5時 鈴の音で起床

一斉に布団をたたみ始めます。普段の生活で朝5時に起きることがないので起きれるか不安でしたが、問題ありませんでした。

叩き起こされます!笑

5時半 太極拳

建物の外で太極拳。死ぬほど寒かったです。

太極拳のやり方は見よう見まねです。

朝から体を動かすのは健康にもいいですし、清々しい気持ちになりますが、手が冷たくて死ぬかと思いました。

6時 座禅(25分×2)

宿坊に戻って座禅。

なかなか辛いです。

ただ、極寒の太極拳で頭は冴えていたので、眠くなることはあんまりありませんでした。

7時 お経

経堂に移動して、お経を読む。足がめちゃくちゃしびれました。

お経を読む際にも姿勢に気をつけなくてはいけないので、色々な神経を使います。

お経の意味は結局よく分からないまま修行を終えてしまいました。

7時半 掃除

境内の掃除をします。分担して掃除をするのですが、掃除する場所は毎回違いました。

だいたいベテラン修行僧と新人修行僧がペアになってやります。

これも修行の一環なので、手を抜いたりサボったりは絶対にできません。

他の人と一緒に決められた場所を掃除するなんて高校以来のことだったので、なんだか新鮮でした。

8時 朝食

起床してから約3時間、ようやく朝食にありつけます!

精進料理なので、お肉や魚はありませんが、めちゃくちゃ美味しいです!

ただ、音を立ててはいけないので、食事中も神経をとがらせる必要があります。

食事も修行の一環なので、作法があったり、食べる前にお経を読んだり、色々大変でした。

また、食器は自分専用なのですが、洗剤で洗うことができません。

食べ終わった後はたくわんとお湯を使って食器をゆすぐのですが、そのお湯を最後に自分で飲み干さないといけないです。

最初は気持ち悪かったですが、二日目からは慣れました。

9時 作務

掃除と一緒です。幾つかの班に分かれて境内の掃除等をしました。

ちなみに、ベテランの修行僧になると、食事を作るのを任されたりします。

食事を作るのを任された人はこの時間に食事を作ります。

私の担当はもちろん、境内の草むしりでした。

12時 昼食

普通に昼食を食べます。やっぱりうまいです!

朝から掃除や座禅等をして疲れがたまっているので、食事が本当に美味しく感じますし、食べられることに感謝する気持ちが芽生えてきました 笑

13時〜16時半 自由時間

なんと、午後には自由時間があります!!

正直めちゃくちゃびっくりしました。

この時間はお寺の境内から外に出ることも可能です。

私のような短期間の修行の方は、この時間を利用して京都観光をすることもできます。

嵐山が比較的近いので、もし宝泉寺で修行に参加する予定の方は嵐山に行くことをおすすめします!

もちろん自由時間は境内にいてもよく、宿坊で昼寝をしたり、読書をしたり、休憩室的な場所でお茶を飲みながらおしゃべりをしたりするなど、色々な過ごし方ができます。

この時間に他の参加者と仲良くなりました。

16時半 座禅

休憩が終わったら座禅が始まります。

休憩時間にざわっとした心を再び落ち着けて、修行モードに切り替わります。

この時間の座禅は結構雑念が次から次に浮かんできました 笑

17時 夕食

朝食同様、作法に則ってご飯を食べます。

普段の生活でなかなか17時からご飯を食べることはないので、この時間に食べるのはなんか新鮮でした。

就寝時間が早い場合、これぐらいに食べるのは当たり前なのかもしれませんが。

夕食ももちろんすごく美味しいですし、健康的でした!

二回目の食事で大分食事作法等に慣れてきます。

18時 法話

宝泉寺の住職さんのありがたいお話を聞くことができます。

私が参加した時の話は、「辛いことがあっても逃げてはいけない、逃げるほうが後々辛くなるから。」というようなお話をしてくださいました。

毎回違うお話をしてくれます。

住職さんはユーモアもあって、お話は面白かったです!

19時 座禅(25分×3)

一日の最後に最大の難所が待っていました!

25分の座禅を3セット行います。

時間も時間で、かつ晩御飯を食べたばっかなので、すごく眠かったです 笑

ただ、やっぱり座禅をしている瞬間が一番修行してるな〜と感じれます。

自分のことを見つめ直すいい時間です。(本当は”無”にならないといけないみたいですが 笑)

20時半 お経

寝る前にお経を読みます。

他にもところどころお経を読むタイミングがあったのですが、メモをするのを忘れたので、今回は書くのを省略しました。

21時 風呂

一日の疲れを癒してくれる時間です。

ただ、浴槽はなく、シャワーのみです。

一人15分という時間の制限はありますが、疲れは取れます。

ちなみにお風呂に入っていない人たちはこの時間は自由の時間なので、お茶を飲みながら他の人たちとお話することができます。

もちろん一人で本を読んだりお経を読んだり座禅を組むこともできます。

私は宝泉寺で知り合った人とおしゃべりをしていました。

22時 就寝

22時になると電気が消されます。

男女は別の部屋で寝ます。

もちろん個人の部屋などはなく、他の参加者と一緒に寝ます。

いびきがうるさい人は、自己申告で他の部屋で寝られます。笑

これが一日の流れです!

基本的には毎日同じ日々の繰り返しです!

一日目に関しては、16時半の座禅から参加でした。

私の場合は最終日は朝食後の掃除の後に帰宅しましたが、その日の最後まで残ることも可能のようでした。

また、月に1回、摂心というスペシャルデーがあります!!笑

一日ひたすら座禅をする日です! もちろん休憩時間などなく、ただひたすら座禅をするみたいです。

摂心に参加した修行者に聞いたところ、地獄だと言っていました笑

私は日にち的に運悪く(運良く?)摂心に参加する事が出来なかったので、次に参加する機会があれば、ぜひ摂心に参加したいです!

どんな人が参加しているか

私が参加した時には本当に様々な人がいました。

全員で約25人ほどでした。

年齢で見ると、高校生から60歳ぐらいの人まで様々な人がいました。

性別で見ると、男女半々ぐらいでした。

まさに老若男女揃い踏みです。

参加日数も皆バラバラでした。

1週間、1ヶ月、3ヶ月など、様々でした。

一番長い人で2年という猛者がいました。

私は4日なので、一番短い部類に入ります。私と同じように短期で修行に参加している人も結構いました。

色々な方と喋ったのですが、学生や主婦、社会人など、本当に様々な方がいました。

また、何かがあり真剣に修行に参加する人もいれば、私のように気軽な気持ちで参加する人もいました。

いろんな人と出会えるのも泊まり込みの座禅修行のメリットだと思います。

その他修行に関すること

値段は三泊四日で1万円でした。

もちろん食事や宿代も込みです。

三泊以上する場合は、一日あたり3000円を追加で払うみたいです。

また、3か月以上修行をする人は一切お金がかからないです。

その代わり、食事を作ったり、長く修行する人は新米の修行者に修行の指導をしたりしなくてはいけません。

修行者でありながら、お寺の修行の運営もする、みたいな感じです。

実際に私の修行期間中、お寺の住職さんが修行の指導をしてくれた時間はそんなに長くなく、むしろ1年や2年宝泉寺で修行をしている人たちが修行の指導をしてくれました。

三泊四日の座禅修行体験に参加した感想

宝泉寺での三泊四日の座禅修行をしてみて感じたことを最後に書いていきます。

まず、修行に参加して本当に良かったと思います。

わざわざ休みの日に修行するなんて、時間の無駄じゃないか、と思っていましたが、そんなことは全くありませんでした。

もちろん朝は5時起きで、座禅修行も掃除も大変で、毎日疲労感はすごかったですが、普段の生活で感じるような大変さや疲労感とは種類が違うように感じました。

まさにすがすがしい疲労感でした。(表現力なくてすみません 笑)

それと、しっかり自分を見つめなおすいい機会になりました。

座禅の時間は特に自分と向き合うことのできる時間でした。

本来、座禅の時間は無にならないといけないので、自分の内面と向き合っていてはダメなのですが、無になろうとすればするほど、様々な雑念が湧いてきて無になれませんでした。

でも、その時間に過去の自分を見つめ直したり、将来について考えたり、様々な思考を巡らせることができました。

また、肉体的に大変な修行をしながらなので、素直な気持ちで自分と向き合うことができました。

これは普段の生活ではなかなかないことなので、座禅修行に参加して良かったな、と思います。

また、他の参加者の方々もいい人ばかりで、そういう人たちと知り合いになれたのも楽しかったです。

普段出会うことのない方々としゃべったりできるのは刺激的でした。

ぜひまた機会があれば参加してみたい、と思えるような三泊四日になりました。

ちなみに座禅修行とはそこまで関係ないかもしれませんが、座禅修行中の精進料理は本当においしかったです!

健康的だし、味は美味しいし、本当に言うことなしです!

ダイエット目的で修行するのもありかもしれません 笑

もちろん私はおかわりしまくりました!

もう一度あの精進料理が食べたい!!

おわりに

最後は精進料理の話になってしまいましたが、座禅修行は本当に有意義なものになりました。

もちろんそれで人生が急激に変わるわけではありません。

でも、自分を見つめ直したりするいい機会にはなります。

京都に旅行に行ったりする際には是非参加してみてください 笑

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