投資をするならアメリカ株?日本株?新興国株? それぞれのメリットデメリットを比較します

株式投資をする際に、どこの国の株に投資をするかは迷うところだと思います。

好調なアメリカ株か、それとも最も馴染みのある日本株か、はたまた一攫千金を狙って新興国の株に投資をするのか。

今回はそんな迷いを持つ人のために、それぞれの株に投資する際のメリットとデメリットを紹介し、比較していきます。

初めて投資をするよ、という人も是非この記事を読んで、どの国の株に投資するべきかを考えてみてください。

それではさっそくアメリカ株に投資するメリットとデメリットから見ていきます。

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アメリカ株に投資するメリット・デメリット

一番最初に考察するのが、アメリカ株です。

アメリカといえば、世界経済の中心であり、資本主義の中心でもあります。

日本でも、多くの方がアメリカ株に投資していますし、日本だけでなく世界中の人がアメリカ株に投資をしています。

まずはアメリカ株に投資するメリットを紹介します。

メリットは大きく分けて3つあります。

まず一つ目のメリットですが、アメリカは世界経済の中心地であり、世界的に強い(儲けている)企業が圧倒的に多いことが挙げられます。

以前の記事でも説明しましたが、ある会社の株の価値というのは、その会社の利益が源泉となっています。

当たり前ですが、儲けている企業の株には、儲けていない企業の株よりも価値があり、また将来的にもその価値は伸びていきます。

アメリカの企業は、そのような世界的に”儲けている企業”が多くあります。

マクドナルド、スターバックス、P&G、コカコーラなど、パッと思いつくだけでもいっぱいあります。

そのような世界的に儲けている企業に投資することができるというのがアメリカ株に投資する一つ目のメリットです。

二つ目のメリットは、有名なIT企業の存在です。

これは一つ目のメリットと似ていますが、ITやAI(人工知能)の分野は、今後も最も伸びていく分野・業界です。

今後も伸びていくということは、その分野の企業の株価も伸びていくことが予想されます。

そのようなITやAIの分野でトップを独走しているのがアメリカです。

ITの分野で言えば、FacebookやAmazonやGoogleのなどが世界をリードしています。

AIの分野では、IBMやGoogleがやはり世界をリードしています。

将来性が非常に高いこれらの企業に投資をできるというのが、アメリカ株に投資する2つ目のメリットです。

アメリカ株に投資をする3つ目のメリットは、アメリカ経済の成長の安定性です。

アメリカの経済は長い間安定して成長しています。

もちろん新興国のような爆発力はありませんが、それでも安定して着実に成長しています。

個々の企業の株価という観点ではなく、国全体の株価という観点から見ても、アメリカに投資することは非常に魅力的です。

もちろん一時的に不況になったりすることはありますが、長い目で見ると、安定して成長しています。

経済の成長は、基本的にそのまま株価の成長につながります。

アメリカは今後も比較的安定して、かつ世界のトップとして経済が成長していくと思われます。

これがアメリカ株に投資する際の3つ目のメリットです。

一方、そんな魅力的なアメリカ株への投資にも3つのデメリットが存在します。

まず一つ目のデメリットですが、情報の入手の難しさです。

インターネットが発達したとはいえ、アメリカの経済の情報、企業の情報をリアルタイムで入手することは、言葉の問題等もあり比較的困難です。

実際は、その気になれば情報は手に入るのですが、その労力が日本株より大変だというのが一つ目のデメリットです。

二つ目のデメリットが、為替の問題です。

為替とは、すなわち日本円とアメリカドルの価値の問題です。

日本円で日本株を売買している際には気になりませんが、アメリカの株を売買する際には非常に大きな問題となります。

例えば、1ドル100円の際に、100ドル(1万円)であるアメリカの企業の株を買い、

その株が順調に伸び、一年後に110ドルになったとします。

為替のことを考慮しない(もしくは為替が変化しない)と、その株の価値は日本円で1.1万円(110ドル)、儲けは1000円(10ドル)です。

しかし、その一年の間に1ドルが90円になったとします。

1ドルが90円ということは、110ドルの株は、日本円で換算すると9900円です。

株価は上がったのに、日本円に戻すと損をすることになってしまいます。

(もちろん為替が逆に動けば得をします。)

これがアメリカ株に投資する為替のデメリットです。

株の投資の際に為替のことも考慮する必要があるというのが2つ目のデメリットです。

三つ目のデメリットは、株式の売買のための手数料が高いという点です。

日本の証券会社の口座だと、そのシステム上どうしても日本株の方が手数料は安いです。

アメリカ株の売買は日本株よりも手数料が若干高いという点は考慮する必要があります。

数あるネット証券の中で、最もアメリカ株の手数料が低いのがマネックス証券です。

もしアメリカ株に投資したい人は他の証券口座とともに、マネックス証券の口座も開設することをおすすめします。

以上がアメリカ株に投資をする際のメリットとデメリットです!

では続いて、日本株のメリットどデメリットを見ていきましょう。



日本株に投資するメリット・デメリット

まずは日本株に投資する際のメリットから見ていきます。

日本株に投資するメリットは大きく分けて4つあります。

まず一つ目が、情報の入手のしやすさです。

これはアメリカ株のデメリットとは対照的です。

日本に住んでいれば、日本の経済や企業の情報、または製品やサービスの情報が入ってきます。

その分、日本の企業の株価の今後の予想がしやすいので、それだけ投資のリスクを減らすことができます。

これは、特に初めて投資をする人にとっては非常に大きなメリットです。

これが日本株に投資する際の一つ目のメリットにして、最も大きなメリットと言えます。

二つ目のメリットは、為替の影響を考慮しなくても良い点です。

これもアメリカ株のデメリットとは対照的です。

日本の株への投資なら、為替の影響を受けることなく、純粋にその株価の変化が利益につながります。

投資した会社の株価が上がれば儲かるし、下がれば損をする、非常にわかりやすいのが特長です。

三つ目のメリットは、株式市場の取引の時間です。

日本株が取引される東京証券市場は、日本時間の9時から15時です。

アメリカの市場が開いているのが日本の夜中であることを考慮すると、日本株の方がよりリアルタイムで売買しやすいです。

寝ている間に株価が暴落してしまったということはありません。

これが三つ目のメリットです。

日本株に投資する四つ目のメリットは手数料の安さです。

先ほどアメリカ株のデメリットでも述べましたが、日本の証券会社の口座では、日本株の売買の手数料が最も低いです。

この手数料の差は意外にバカにできません。アメリカ株や新興国の株だと、利益が出てもこの手数料で相殺されてしまうこともあります。

以上の4つが日本株へ投資をするメリットです。

続いて日本株に投資するデメリットを見ていきます。

日本株へ投資をするデメリットは1つあります。

その一つのデメリットですが、経済の成長性に関する問題です。

日本経済はバブル崩壊後、長らく停滞しています。

確かに先進国ではあるので、比較的安定はしていますが、今後の成長性には疑問符がつきます。

株価が伸びていくためには、その国全体の成長は欠かせません。

もちろん、個々の企業を見れば成長していく企業もあるので、

そのような企業をしっかりと見極め、そのような企業のみに投資ができるのであれば問題はありません。

ですが、一般的にそのような企業だけに投資するのは至難の技です。

そう考えた場合、日本経済の弱さというのは大きなデメリットとなります。

また、ITやAIに関して世界をリードする企業が少ないというのもデメリットです。

たった一つのデメリットですが、これは長い目で見たらかなりネックになってくるかもしれません。

と、少しデメリットを大げさに書いてしまいましたが、それはアメリカ経済や、現在伸びている新興国の経済と比較した場合に過ぎないので、

それほどまでに心配する必要はありません。

以上が日本株投資のメリットとデメリットでした。

続いて、中国やインド、インドネシアなどの新興国株への投資のメリットとデメリットを見ていきます。

中国・インド・インドネシア等の新興国株に投資するメリットとデメリット

中国・インド・インドネシアなどの新興国は、もちろんその国によって状況が異なります。

が、共通する部分も多いので、まとめてメリットとデメリットを見ていきます。

まず新興国株に投資するメリットですが、1つあります。

そのメリットは、経済の成長率の圧倒的な高さです。

新興国の経済は、日本経済よりも経済成長率が高く、その分、国全体の株価の成長も見込まれます。

これはアメリカ株よりもさらに高成長が見込まれます。

リスクはもちろん大きいですが、その分リターンも大きいのが新興国株のメリットと言えます。

新興国株への投資のメリットは一つだけですが、高いリスクをとってでもより大きなリターンを求める人にはおすすめです。

一方、新興国への投資のデメリットは4つあります。

まず一つ目ですが、アメリカ株同様、情報の入手の難しさです。

これは、アメリカよりもさらに難しいです。

もちろん英語の情報はありますが、アメリカの経済に関しては日本語でも多くのニュースがありますが、新興国だとなかなかそうもいきません。

これが一つ目のデメリットです。

二つ目のデメリットは、為替の問題です。

これはアメリカ株の為替の問題と同様です。

三つ目のデメリットは、手数料の問題です。

これもアメリカ株への投資のデメリットと全く同じデメリットです。

四つ目のデメリットは、買うことのできる会社の種類の少なさです。

日本の証券会社は、近年新興国株の投資へも力を入れてきていますが、

それでもアメリカ株や日本株に比べると、購入することのできる会社の数は限られています。

新興国の経済や企業を色々調べて、購入したい株が見つかっても、日本の証券会社では取り扱っていない場合もあります。

新興国株へ投資する場合には、まずは自分の開設している証券口座で取り扱っている国や企業を見てから、その企業について調べて買うかどうかを検討することをお勧めします。

以上の4つが新興国株投資のデメリットです。



結局どこの国の株を買えばいいのか

ここまで、アメリカ株、日本株、新興国株のメリットとデメリットをそれぞれ見てきましたが、

ここまで見てきた通り、それぞれの国にそれぞれの特徴があります。

実際に株への投資をする際に、どこの国の株に投資をするかは、上記のメリットやデメリットを考慮して、自分の好きなように選べばいいと思います。

よりリスクをとってでも大きな利益を目指すなら新興国株ですし、

比較的簡単に気軽に投資をしたいなら日本株ですし、

その間であればアメリカ株です。

また、これは三者択一の問題ではありません。

日本株とアメリカ株と新興国株の3つに投資することも可能です。

というより、3つに分散投資することをお勧めします。

分散投資する際には、自分の予算や考え方に応じて振り分けてください。

一つの国に全てを投資するのはリスクが高いです。

よりリスクを下げるためにはやはり分散させることが非常に重要になってきます。

私個人の状況は、アメリカ株40%、日本株50%、新興国株10%です。

客観的に見ると日本株をもう少し減らすべきですよね。

以上、アメリカ株、日本株、新興国株の比較でした!

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