少し前まで、Androidアプリを作るためには、Javaという言語を使うのが一般的でした。
もちろん、今でも多くのAndroidアプリではJavaが使われています。
以前であれば、Androidアプリを作りたいのであればJavaを学ぶべきでしたし、Java以外には基本的に選択肢がありませんでした。
しかし、もし今からAndroidアプリを作り始めるのであれば、Javaを選ぶべきではありません。
今現在、Androidアプリを作るためのプログラミング言語はJavaだけではありません。むしろ、今後はJavaではなく違う言語での開発が主流となっていくことが予想されています。
その言語がKotlinというプログラミング言語です。
なぜJavaではなくKotlinを学ぶべきなのか
Androidは、ご存知の通りGoogle社のものですが、
Androidアプリを開発する際にどの言語を用いて開発するべきか、というのはGoogleが決めています。
これまでは、GoogleはJavaを推奨していましたが、最近はそれが変化しました。
Googleが、Kotlinを使用したAndroidアプリの開発を公式で推奨するようになったのです。
そもそもKotlinという言語は比較的新しい言語で、その言語を使っている人はもっぱらAndroidアプリを開発するために使っています。
また、KotlinはJavaに似ており、Androidアプリを作る際にJavaでできることはKotlinでも問題なくできます。
そう聞くと、なぜJavaではなくKotlinを使うべきなのか疑問に思うかもしれません。
しかし、もちろんKotlinを使うべき理由があります。
一つ目の理由は、Kotlinの方が簡単だからです。
極端に言えば、Javaで書くのに100行かかるところを、Kotlinならコンパクトに10行で書くことができます。
より簡単に書けるのであれば、そちらの方が効率良く開発もできますし、ミスも減ります。
これがKotlinを使うべき一つ目の理由です。
また、二つ目の理由は将来性にあります。
KotlinはGoogleによって公式で認められましたし、また比較的新しい言語であり、古い言語よりも言語仕様が開発者にとってよりフレンドリーで使いやすいので、今後多くのAndroidアプリ開発者がKotlinに乗り換えていくことが予想されます。
さらに、Javaという言語はOracle社のものであり、JavaをめぐってはGoogleとOracleが訴訟で揉めています。
これらのことを加味すると、少なくともAndroidアプリの開発という観点ではJavaよりもKotlinのほうが将来性のある言語と言えます。
ですので、もしAndroidアプリを作りたいのであれば、JavaではなくKotlinを学ぶべきです。
Kotlinを独学で学ぶ際におすすめの本
英語の書籍は既に多く出ていますが、今の所日本語の書籍はまだ少ないのが現状です。
多分あと一年もすればかなりの数が出版されると思います。
今の所日本語で読めるKotlinに関する書籍では、「Kotlinスタートブック -新しいAndroidプログラミング」という本がおすすめです。
また、「Kotlinイン・アクション」という本は、より詳しくKotlinという言語を学ぶための本としておすすめです。
おわりに
今回はなぜKotlinを学ぶべきなのかという理由について説明しました。
もちろんJavaを学ぶことは悪いことではありませんが、将来性を重視するのであればKotlinを学んだ方がいいです。
ぜひKotlinでAndroidアプリを開発してみてください！