こんにちは。
もうすぐRuby on Rails6がリリースされます!
Ruby on Railsを使っている人からすると、楽しみ半分不安半分ではないでしょうか。
楽しみな部分としては、やはり新しい機能が使えるようになるからです。
一方不安な部分としては、今運用しているサービスのRailsのバージョンをどうするかという部分です。
バージョンをあげるのか、それともこのままのバージョンでいくのか。
どちらにしても色んな意味でそれなりにコストがかかるので悩ましいところです。
ですが、今回はそんな不安は一旦置いておいて、Ruby on Rails6で導入される新機能についてざっくりと説明してきます。
また、Rails6がいつリリースされるかについても書いていきます!
Ruby on Rails6の新機能
Rails6では、Rails5と異なる部分がいくつかあります。
その全てを取り上げたいところですが、今回はその中でも注目度の高いものだけをピックアップして紹介します。
まず、Rails6の目玉となるのが、「Action Text」です。
これは、リッチなテキストエディターの機能です。
WordPressを使ったことがある人なら分かるかと思いますが、一般的なブログサービスには記事投稿のための特別なエディターがついています。
画像の投稿も非常に簡単で、直感的に使えるのが特徴です。
今までRailsを使ってブログサービス的なものを作ろうとすると、記事投稿のためのエディターは基本的に自分で作っていく必要がありました。
既存のライブラリなども使えますが、その調整などはかなり面倒臭い作業でした。
Rails6で導入されるAction Textを使えば、その部分で悩む必要がなくなります!!
これは開発者にとってはかなり大きいです!
Railsを使って、ユーザー投稿型のWebサービスを作る機会はちょくちょくありますが、Action Textを使えれば工数はかなり減りますし、ユーザーにとってもリッチなエディターがあることでかなり使いやすくなると思います。
Rails5でAction Cableが導入されてWeb Socket通信がRailsで簡単に使えるようになったのも嬉しかったですが、今回のAction Textはそれ以上に嬉しいです!
Rails6 == Action Text と言っても過言ではないぐらいです。笑
Rails6で押さえておきたい新機能のもう1つが「Action Mailbox」です。
「ん?何か聞き覚えがあるぞ」と思った人もいるかもしれませんが、Railsには既に「Action Mailer」というものがあります。
Railsでユーザー認証機能を作ったことがあれば、多分一度は使ったことがあると思います。
Action Mailerは、メールを送信するための仕組みでした。
一方Rails6で導入されるAction Mailboxは、メールの受信側です。
Railsアプリケーションで、メールを受信する機能を簡単に追加するための機能がAction Mailboxです。
Send GridやAmazon SESやMailgunなど、有名どころのメールサービスプロバイダであれば簡単に設定ができます。
Railsのアプリケーションにメール的な機能を持たせることが簡単になるのもありがたいですね!
(個人的にはAction Textのほうが嬉しいですが。笑)
Rails6で導入される新しい機能として、もう1つ注目したいのが「複数データベースへの対応」です。
大規模なサービスを運営する際、このDBは読み取り専用にしたいなどの要望があるかと思いますが、それを簡単に実装できるようになります。
個人開発ではそこまで需要のない機能ですが、中規模〜大規模開発のプロジェクトにおいては今後重宝されることになると思います。
Railsはどうしても大規模向きではないという批判を受けてきましたが、それに対抗しようとしているのが伺えます。
個人的にはRailsは、よっぽど高速化を求められるサービスを除けば、どのようなサービスでも問題ないと思っているので、このような改善は純粋に嬉しいです。
大規模なものでもRailsが使われているサービスはもちろんいっぱいありますが、Rails6でのこの変更によりさらにRails人口が増えるかもしれません!
Rails6のリリース時期はいつか
Rails6は2019年の春にリリースされると言われています。
2019年の4月30日にRailsConf2019が開催されますが、おそらくそのタイミングでリリースされます!
Rails6には面白い新機能が色々追加されます。
個人的にはとにかくActionTextに期待しています!
今からリリースが楽しみで仕方ありません!