「稀勢の里横綱昇進」で湧く相撲界の「日本人力士礼賛、モンゴル人力士卑下」の風潮が気になる

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稀勢の里が日本人力士として19年ぶりに横綱に昇格

2017年には様々なニュースがありましたが、その中で一番私を惹きつけたニュースは、稀勢の里が横綱になったというニュースでした。

日本人力士が横綱に昇進するのは、なんと19年ぶりです。

若貴ブームで一躍有名になった若乃花と貴乃花が引退してからは、一人として日本人力士が横綱になることはありませんでした。

同じ日本人としては、日本人が横綱になることはやっぱり嬉しく、稀勢の里には唯一の日本人力士として相撲界を引っ張っていってほしいと思います。

先日稀勢の里は横綱昇進場所でも、見事優勝しました。

13日目の日馬富士戦で怪我を負いつつも、千秋楽まできっちりと土俵に上がり優勝できたのはさすがとしか言いようがありません。

久しぶりの日本人力士誕生に湧く相撲界と相撲ファンですが、そんな相撲界に対して一つだけ意見があります。

モンゴル人力士を軽視しすぎではないか

現在稀勢の里を含めた4横綱のうち、3横綱がモンゴル人力士です。

また、大関の照ノ富士もモンゴル人力士です。

また、貴乃花が引退してから、横綱として相撲界を引っ張ってきたのは間違い無くモンゴル人力士でした。

貴乃花が引退してからを考えてみると、朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜とモンゴル人横綱が4人連続で続きました。

もちろん、朝青龍の時代には千代大海や魁皇など、日本人力士の大関が場所を盛り上げていたことも忘れてはなりませんが、

それでも先頭に立って角界を引っ張ってきたのはモンゴル人力士でした。

日本人である以上、日本人力士を応援する気持ちはもちろん分かります。

でも、だからと言って、日本人力士だけを贔屓し、モンゴル人力士を軽視したり卑下したりするのは間違っていると思います。

横綱や大関に昇進するための条件は、だいたいは決まっているものの、毎回少しずつ異なります。

これまでの経緯を見ると、やはり日本人力士には多少甘く、外国人力士には厳しいように思われます。(稀勢の里が横綱に昇進したことについては全く異論ありませんが。)

また、相撲ファンのモンゴル人力士に対する態度も、改善すべき部分があると思います。

先場所に、照ノ富士が立ち合いの変化で琴奨菊に勝った取り組みが顕著な例です。

もちろん、この取り組みは、琴奨菊にとって非常に重要な一番であったことは分かります。

この取り組みに負けたら、大関への復帰ができなくなる重要な取り組みでした。

なので、なんでこんな大事な取り組みで変化するんだ、と言いたくなる気持ちも分かります。

だからと言って、むやみやたらに差別的なブーイングを浴びせたりするのは間違っていると思います。

同じように日本人力士にもするのなら問題ないですが、モンゴル人力士だけにブーイングを浴びせるのは、恥ずべき行動だと思います。

相撲界を盛り上げてくれているモンゴル人力士には感謝こそあれ、差別や蔑視はありえないと思います。

でも、多分ほんの一部の人だと思います

つらつらと書いてきましたが、モンゴル人力士に対して差別的なブーイングをした人は、相撲ファンのほんの一握りの人だと思います。

ほとんどの相撲ファンは、もちろん日本人力士を応援している人の方が圧倒的に多いと思いますが、だからといって別にモンゴル人力士に対して悪い感情は抱いていないと思います。

しかし、やはり一部の相撲ファンの言動や行動が、相撲界を盛り下げてしまうことになると思うので、そういうことは慎んでいくべきだと思いました。

とにかく、来場所は現地で観戦したい!笑

来場所も誰が優勝するか楽しみですね!

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