絵を描くという行為は才能が全てであるというように思う方もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。
絵というのは、練習をすることで上手くなります。
もちろん、プロの画家になって絵一本で生活をしていこうと思うのであれば、努力だけでなく多少の才能も必要です。
しかし、趣味で絵を描いたり、デザイナーになったりする分には才能がなくても練習をすることで才能をカバーできます。
そして、それは大人になってからでも間に合います。
と言うより、むしろ絵を描く練習の効率がいいのは大人です。
子供は感覚で書いてしまうので、デッサンの本を読んでもなかなか理解できませんが、
大人であればちゃんとデッサンの理論・基礎を理解した上で描くことができます。
目の前にあるものをただひたすらに書いているだけではデッサンはなかなか上達しません。
しっかりとデッサンの基本に沿ってデッサンの練習をする必要があります。
(ただし、毎日何枚も何枚も書き続ければ本などなくても上達する人もいます。)
今回はデッサンが上手くなりたい人、絵を上手に描きたい人のために、デッサンの基礎を学ぶことのできるおすすめの本を紹介していきます。
特に大人の方に読んでいただきたい本ばかりです。
Contents
1、『基礎から身につくはじめてのデッサン 形のとり方から質感まで鉛筆デッサンの基本がわかる』
まず最初に紹介する本は、『基礎から身につくはじめてのデッサン 形のとり方から質感まで鉛筆デッサンの基本がわかる』という本です。
この本は今までにデッサンの”デ”の字も学んだことのない人向けの本です。
デッサンの本当の基礎の基礎から学ぶことができます。
様々な図形の書き方や様々な材質の書き方がどれもすごく分かりやすく書かれています。
今まで全くデッサンを習ったことがない人であっても、この本の通りにやれば一瞬プロかと見違えるほどのデッサン力を身につけることができます。
さらに難しいとされる人物のデッサンに関してもこの本では触れられています。
そして同時に植物をはじめとした風景のデッサンの方法も詳しく書かれています。
それぞれの深いところまでは習えませんが、最低限知っておくべきデッサンの基礎はこの本一冊に詰め込まれています。
初めてデッサンを独学で行うのであれば、この本は非常におすすめです。
絵が上手くなりたい人はぜひこの本で練習をしてください。
ただ一方、今までに絵画教室に行ったことのあるような人は読む必要がないかもしれません。
2、『デッサンの基本』
続いて紹介する本も、デッサンを初めて勉強する人向けの本です。
この『デッサンの基本』という本でも、そのタイトル通りデッサンの基礎となる部分が非常に詳しくかつ分かりやすく説明されています。
基本的には先ほどの本と同様、この本でも様々なものをデッサンしていきます。
どれも理論がしっかり解説されているので、今後デッサンをしていく際に非常に役に立ちます。
また、サンプルの絵の数やバリエーションはこちらの本はとても多いです。
サンプルを多く見ながら、出来るだけ多く手を動かしたい方にはこちらの本がおすすめです。
この本も先ほどの本も、どちらもデッサン初心者のために書かれた本で、内容は多少被っています。
なので、初めて絵を独学で勉強するのであれば、どちらか一冊でいいと思います。
3、『人体のデッサン技法』
ここからは、上記の二冊のどちらかを読んだ後に読むべき本を紹介していきます。
『人体のデッサン技法』という本は、様々なデッサンの中でも人の体のデッサンの技術を高めるための本です。
人物を描くのはとても難しいですが、風景画を除く多くの絵の中で人間は現れてきます。
ですので、風景画を専門で描きたいという人以外は、一度は人物のデッサンの方法を詳しく学ぶ必要があります。
『人体のデッサン技法』という本は、人物デッサンの基礎本の中で最も評価の高い本です。
漫画やイラストを描きたいという人であっても、非常に役に立ちます。
もし少しでも人間の絵を描きたい、描く必要があるのであれば、ぜひ読んでみてください。
4、『風景デッサンの基本』
続いて紹介する本は、風景のデッサンのための本です。
ただし、ここでいう風景とは、自然豊かな山のデッサンなどではありません。
ビルなどの建物や自転車など、日常生活の風景のデッサンです。
もしあなたが趣味で絵を描いたり、漫画やイラストを描く際に、背景が真っ白ということはないと思います。
人を描くにしても、その後ろに家があるかもしれませんし、椅子の上に座っているかもしれません。
この本ではそれらの描き方の基礎を学ぶことができます。
ちなみにこの本の対象者としては、一番最初に紹介した本か二番目に紹介した本を読み終わった人です。
5、『ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン』
続いて紹介するのは、ここまで紹介してきた本とはテイストの違う本です。
『ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン』では、ラクガキに着目しています。
デッサンの基礎というテーマからは少し逸脱してしまいますが、こちらの本ではラクガキを通して絵の勉強ができます。
と言っても、デッサンの基礎の理論が詳しく載っているわけではありませんし、リアルな人物を描けるようになれるわけでもありません。
この本は、ラクガキを楽しく描くための本です。
ラクガキをしたことがある人なら分かると思いますが、ラクガキは上手く描けなかったらあまり面白くありません。
また、ユーモアのある絵や、想像力を駆使して描いた絵がまさにラクガキで、この本ではそのようなユーモアのある絵、想像して描いた絵の描き方、発想の仕方を学びます。
他の本に比べるとかなり内容のゆるい本ですが、遊びで絵を描きたい、まずは最も簡単な本から学び始めたいというような人にはおすすめです。
おわりに
今回は、デッサンに関する本をいくつか紹介してきました。
一番最初にも述べましたが、大人であっても絵は練習次第で上手くなります。
絵を描くのが上手くなると、絵を描くのが楽しくなり、さらに絵が上手くなっていきます。
ぜひ皆さんも絵の練習をしてみてください!