「いつか小説家になりたい」
そんな思いを抱いている人は意外に多くいます。
しかし、そのほとんどが小説家になることができないまま生涯を閉じます。
なぜなら、小説を書かないからです。
一般的に、小説家になるためには、公募の新人賞に応募し、そこで才能が認められる必要があります。
ですので、小説家になりたいのであれば、実際に小説を書き、新人賞に応募する必要があります。
しかし、ただ闇雲に書くだけでは小説家になることができません。
もちろん、何も参考にせず、生まれてはじめて書いた小説が新人賞を受賞し、小説家デビューを果たす人もいます。
しかし、そのような人はほんの一握りにすぎません。
ほとんどすべての小説家は、何度も小説を書く練習をし、小説の書き方を学んでいます。
もしあなたが小説の新人賞を受賞し、小説家としてデビューをしたいのであれば、小説の書き方を学ぶ必要があります。
小説を書くためのスクール等もありますが、それらのスクールに参加するにはかなりのお金がかかります。
また、時間もかなり取られるので、よっぽど暇な方でないと参加できないのが実態です。
しかし、小説の書き方はわざわざスクールに通わなくても、独学で身につけることができます。
今回は独学で小説の書き方を身につけるためのおすすめの本を紹介していきます。
小説家になりたい人、小説を初めて書く人、小説の新人賞に応募したい方必見です。
『1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド 小説のメソッド初級編』
一番最初に紹介するこちらの本は、初めて小説を書く方のバイブル的存在の本です。
今まで全く小説を書いたことがない、という人向けに書かれた本です。
小説を自分で書く際には、まず小説とは何なのか、普通の文章や随筆とは何が違うのかを知る必要があります。
この本では小説とはそもそも何なのか、という部分の説明も詳しくなされています。
また、小説を書く上で、視点というのは非常に重要になってきます。
視点がブレてしまうと、それは小説ではなくなってしまいます。
小説の新人賞で受賞するためには、「視点」をマスターすることは必要です。
この本では視点に関する記述が非常にわかりやすく、初めて小説を書く人にとってはとても役立ちます。
また、小説の書き方、作法的な部分も分かりやすく説明されています。
小説の新人賞では、書き方はや作法がぐちゃぐちゃでは必ず落とされます。
この本では小説を書く上で最低限身につけなくてはいけない事柄がもれなく載っているので非常におすすめです。
さらに、小説を書く際のテクニック等も多く載っており、この本を読めば「小説」を書くことができます。
非常にオススメな一冊です。
『物語のつくり方入門 7つのレッスン』
先ほど紹介した本では主に「小説の書き方」に重点が置かれていましたが、
『物語のつくり方入門 7つのレッスン』は、「物語の流れのつくり方」に重点をおいて説明している本です。
どのように小説のプロット・ストーリー・物語を作り上げていくかということがレッスン形式で順序立てて説明されています。
この本の順序通りに物語を作れば、初めて小説を書く人でも実際に小説のプロットを組み立てることができます。
物語ってそもそもどういう風に作るのか分からない、という人にはぜひ読んでほしい本です。
この本で物語のつくり方を学び、先ほど紹介した本で小説の書き方を学べば、ちゃんとしたストーリーのある小説を書くことができます。
小説のスクールに通うことなく、小説のストーリー・プロットの組み立て方がマスターできるのは非常にありがたいです。
小説を初めて書く人にオススメです。
『冲方式ストーリー創作塾』
この本は「天地明察」の著者である小説家の冲方丁が書いた小説の書き方です。
ライトノベルを書くための本という風に紹介されていますが、ライトノベルだけでなく、純文学や一般的な小説(大衆文学)を書く際にも参考になります。
この本は「物語のつくり方入門 7つのレッスン」と同様、小説のストーリーのつくり方に主に重点が置かれています。
また、人気作家である冲方丁の今までの経験等も詳しく載っています。
冲方丁が実際にどのように小説を書き上げているのかが詳しく解説されています。
実際に小説を書いたことがない人も、この本を読めばどのように小説を書き上げていくのかという流れや心構えが理解できます。
また、この本では職業としての小説家についての実情についても詳しく触れられています。
本気で小説家として食べていきたいと思っているのであれば非常に参考になります。
ぜひ一読してみてください。
『ベストセラー小説の書き方』
続いて紹介する本は、「ベストセラー小説の書き方」という本です。
この本は純文学を書きたい方にはおすすめできません。
この本では、「売れる小説」を書くためのテクニックが書かれています。
ベストセラー = 多くの人に読まれる本を書くにはエンターテインメント性が重要であり、
そのようなエンターテインメント性に富んだ小説の書き方が詳しく書かれています。
大衆受けする小説を書きたい方や、ライトノベルを書きたい方には読んでもらいたい本です。
一方純文学のように、エンターテインメント性を重視しない小説を書きたければこの本は読む必要はありません。
おわりに
今回は小説を初めて書く人向けの本を紹介してきました。
どの本も良著で、小説を書く際には非常に参考になります。
特に最初に紹介した本と2冊目に紹介した本は、初めて小説を書く人には非常におすすめです。
しかし、重要なのはこれらの本を読み、そして実際に書くことです。
ぜひ小説家になるためにも、小説の書き方を学びながら、実際に書いてみてください!